『京都大学が高大接続・高大連携活動の一環として、全国的に展開している学びコーディネーター事業』を利用して、11月11日(木)の総合学習の時間に京都大学の大学院で学ぶ2人の学生に授業をしていただきました。文系の生徒は文学研究科の徳武太郎氏から「アラビア語の数学書を読んでみよう」という授業をしていただきました。「文学部なのに数学?!それもアラビア語で?!」という新鮮な驚きを生徒たちに与えつつ,アラビア語数学書での計算式などに独特の書き方があることを,とても興味深く説明していただきました。文系の生徒にとって,やや高度な内容のお話だったかもしれませんが,それでも生徒たちが一所懸命にメモを取る姿が印象的でした。また,徳武氏が講義の最後に「自分の興味あることを大切にしてください」と仰ったことは,生徒みんなにとても響いたことと思います。
また,理系の生徒は農学研究科の井上紘一氏から「菌は悪い奴らだけじゃない、菌を活用する「農学」という学問」という授業をしていただきました。ご自身の研究テーマである酵母菌の話はもちろんのこと、大学での学びや学びそのものに対する姿勢など、たくさんの話をしていただきました。質疑応答の時間に次から次へと質問が飛び出したことが、生徒たちの授業に対する関心の高さを表していると思います。井上氏からの「自分で調べて、自分で判断する」というメッセージは多くの生徒たちの心に刻まれたことでしょう。