校長通信⑤『自由の丘から』

2学期の始業式、子どもたちの笑顔を見て一安心しました。

今年の夏は、何と言っても「前例のない暑さ」!

こまめな水分補給・塩分補給、適度な休息、十分な睡眠など、いろいろ気を配っていますが、中学・高校生でもクラブ活動中や勉強合宿中に体調不良を訴える者がおりました。
小学生は、自宅で何をしてるのかな、大丈夫かなと思いをはせながら・・・

毎日毎日、「緊急事態である」という報告がないことが私にとっての精神的な安らぎでした。

日焼けして、一段とたくましく、成長した姿を始業式で見ることができて、本当にうれしかったです。

子どもたちには、思わず「成長したね!」と声をかけてしまいました。

始業式での立ち振る舞い、雰囲気が非常に落ち着いていたので、つい、この言葉が出てしまったのです。いろんな経験をした夏、貴重な時間を過ごしたのでしょう。自信に満ち溢れた顔がたくさんありました。

しかし、夏の異常な暑さは、今年だけのものでしょうか?
間違いなく、異常気象、地球環境の破壊が進んでいます。

次年度以降も続くかもしれません。
「本気で地球環境を守る」、私たちにできることは小さなことかも知れないけれど、その小さな第一歩をみんなで心掛けよう、声を掛け合おう。

2学期の始業式ではこう呼びかけました。

1学期の終業式で、私の経験を話しました。

実は、小学校1年生の夏休み初日に交通事故にあいました。

8tトラックに跳ね飛ばされて、3メートル吹っ飛び、頭から地面にたたきつけられました。

小学校1年生の小さい体だったので、跳ね飛ばされたのですが、もし、大人だったら即死だったと思います。小学校1年生の夏休みは、ずっと病院で過ごしました。

幸いにして、後遺症もないのですが、頭には大きな傷跡と道路を横断する時には、体が前に行かないことがあります。体が「怖い!」という感覚がまだ残っているのでしょうか。

本当に「注意一秒、ケガ一生」です。

自分の大切な「いのち」は自分で守る。

子どもたちはみんな真剣な顔で聞いていました。

子どもたちの日常生活の中に危険なことがたくさんあります。

 

箕面自由学園では、今年度より11月2日の再建記念日を「学校安全の日」と位置づけ、われわれ全教職員が学校生活での安全について、再確認、再点検する日といたします。

学校生活上の事故、トラブルについて、その対策、対処法が適正なのかどうか、1年に1度、学びあう日にしたいと考えています。

御家庭でも世の中の出来事を題材にしながら、「安全な日常生活」という点について、話してみてください。