校長通信⑦『自由の丘から』

『徳を積む』

師走になって、何かと気ぜわしい毎日が続いております。

市中には、コロナ罹患よりもインフルエンザ・風邪が蔓延しているようです。

やはり、コロナ禍下マスク生活は、人類の抵抗力を低下させてしまったのでしょうか。

かくいう私も11月21日夜から発熱しまして(インフルエンザではなかったのですが)、20年ぶりに大風邪をひいてしまいました。皆様もうがい手洗いのさらなる徹底をお願いしたいと思います。

 

大学のアメリカンフットボールには、「甲子園ボウル」という日本一決定戦があります。

関西の代表と関東の代表が12月中旬に甲子園で、日本一を競い合うというものです。

古くは、西日本代表は関西学院大学FIGHTERS、東日本代表は日本大学PHOENIXが常勝軍団で、日本一を争うというものでしたが、時代の流れとともに、群雄割拠の状態となっています。2023年度の西日本代表の座は関西学院大学、立命館大学、関西大学が6勝1敗で並びました。甲子園ボウルへの出場権をかけて、なんと、くじ引きが行われたのです。

三大学とも本校の卒業生が多数出場しており、どこを応援するでもなく、行方を見守っていました。結果として、関西学院大学FIGHTERSが出場権を引き当てました。そして、そのくじを引いた主将が本校の卒業生海崎琢君だったのです。

後日、学園の同級生(元アメフト部員)が「いつもどういう徳を積んでいるのか?」と尋ねたところ、海崎君は「練習の三時間前にグラウンドに行き、ごみ拾いをはじめ環境整備をやっている」と答えたそうです。これは結果論です。何の因果関係もないのかもしれません。ただ、主将が率先しての日々の活動、組織を預かる者としては見習いたいですし、また、本校の教育活動の中で培われたものだと信じたいです。

 

これは関西学院大学FIGHTERSの近年の主将、副主将は本校出身がその任に着いていることが多いことからも裏付けされます。

2023年度の甲子園ボウル、関東の代表は法政大学ORANGEです。本校の卒業生3名在籍、関西学院大学FIGHTERSには卒業生10名が在籍しています。12月17日、彼らの躍動を見てやってください。(テレビ中継もあります。)