『新しいカギ』
梅雨が終わって初夏になったと思いきや、早くも暑さ指数(WBGT)は連日30を越えています。日本は亜熱帯かと疑うぐらいの暑さ。それに加えて、この湿気。この暑さと湿気が当分続くと考えるだけでうんざりです。保護者の皆様も体調管理(水分補給と十分な睡眠の確保)にはくれぐれもご注意ください。
5月25日のフジテレビの「新しいカギ」という番組の「先生と漫才グランプリIN OSAKA」というコーナーに出演いたしました。みなさま、見ていただけましたでしょうか?
この出演について、ちょっとこぼれ話を。
もともと、このコーナーの出演に関して、学校からフジテレビに応募したのではなく、フジテレビのほうからオファーがありました。「関東の学校では数校実施している。」「関西では初めての実施」とのことでした。「なぜ、箕面自由学園に?」との問いに関して、「関西で、今、勢いのある学校をリサーチしたら、御校の名前があがった」というものでした。(ちなみに同じ番組の「学校かくれんぼ」というコーナーには応募が殺到しているそうです。)
テレビ番組のオファー、何でも受け入れているわけではありません。授業に支障をきたすものは、お断りしております。私は「新しいカギ」という番組を見たことなかったのですが、土曜日の午後8時、全国ネットで放送、10代の児童生徒がたくさん視聴している人気番組、そして、ロケは本校桂門ホール、それも日曜日収録(収録は3月末でした)ということで、問題はないだろうと判断し、お受けすることにしました。
番組のディレクターさんとの打ち合わせで、「関東では校長先生が審査委員長なのですが、関西なので、校長先生が出演するというのもいいのかなと」と提案していただきました。私は即答で、OKしました。日ごろ、生徒・児童に「やりたいことにチャレンジしよう!」「やらずに後悔するより、やってみる。そして、たとえうまくいかなかったとしても、そこから学び、また、新たなチャレンジをすればいいんだ!」と言い続けています。とは言いながら、最近、私自身、何か新しいことにチャレンジしていたかというと、そうでもなかったのです。私にとっては、「やってみよう!」だったのです。きっと児童・生徒たちも喜んでくれるとも思いました。もちろん、いろんな価値観・考え方がありますから、ご批判もあると想定しました。「なぜ、私立の校長先生が?」とも捉えられるかもしれません。その時は批判も甘んじて受け入れるつもりでした。しかし、それより私の中で、「こんなチャンスはもうない。おもしろそう。やってみたい!」という感情のほうが大きかったです。「どうせやるなら、トップバッターで、会場をドカンと沸かせる!」そう言い切りました。
4月、新学期早々、東京お台場のフジテレビ本社で、ハナコの岡部さんと初対面。番組最初の紹介部分の録画を早々に済ませ、ネタ作り、ネタ合わせ、これで、東京滞在時間約2時間半ぐらいでした。そのあとはメールでネタの部分的修正をして、本番当日を迎えました。
本番当日のネタ合わせも2時間程度で、いざ、本番となったわけです。
テレビの放送では、だいぶカットされていましたが、8分程度の漫才になりました。
いろいろ考え抜いて作ったネタも吹っ飛んでしまったところも多々あり、反省しきりですが、ハナコの岡部さんのフォローもあり、何とか終えたという印象です。さすがプロです。
最後の校長の採点は、ご存じのとおり『2』でしたが、「さすが関西の生徒たちやな」と思いました。しっかり流れをとらえているなあと思いました。
何と言っても、会場での様子、生徒の笑顔、歓声、後日の生徒、保護者の方々の反響、ありがたいものでした。小学生には「校長先生は2~!!」と言われ続けています。
他校の校長先生からは、「あんなこと、よくやったな」「うちでは、あれはできない」とよく言われます。
そうなんです。箕面自由学園だからできたことなのです。私もそう思っています。生徒の前に立つ学校の教員は、授業をするとき、エンターテイナーの要素がなかったらダメなのです。
いままで話したことがなかった保護者の方々から、あたたかいお声をかけられることが増えました。学校にお越しの際には、遠慮なくお声がけください。
これで、漫才は卒業しました。次、何をしようかな…考えます。
暑い夏が始まったばかり。くれぐれも体調管理にお気をつけくださいね。